はじめに:注目集まるメルカリ広告、その実力とは?
2025年2月に正式ローンチされた「メルカリ広告」は、今や多くの企業にとって注目の新媒体となっている。今回お話を伺ったのは、いち早く同媒体への取り組みを始め、成果を上げているニフティライフスタイルの皆さん。取材では、初期の連携経緯から現在の効果、そして今後の展望まで赤裸々に語っていただいた。
1. 「これは我々の領域だ」と確信した初期段階
メルカリの広告事業が立ち上がると聞いたとき、すぐに強い可能性を感じたという。
「データフィードを活用した広告運用を強みとしていた私たちは、当時から多くのECクライアントを支援していました。そんな中、ECに特化した巨大なプラットフォームであるメルカリが広告市場に参入すると知ったとき、私たちの専門性を最大限に発揮できるチャンスだと確信しました。「これはまさに、我々の領域だ」と。」
Googleショッピング広告の運用をメインにしていた中で、メルカリ広告がもたらす新しい集客効果に大きな期待を寄せていた。

ニフティライフスタイル株式会社 Manager 杉本 貴祐 氏
2. 初期はWeb版広告から。アプリ展開で一気に拡大
ニフティライフスタイルとメルカリの最初の接点は、2年前のWeb広告からだった。当初はごく一部のクライアントとの限定的な取り組みだったが、2023年末のアプリ広告開始を機に、大きく展開が変わる。
「ちょうどその頃、御社の担当者様が交代されたんです。そこで、私たちから具体的なお客様の課題を提案させていただきました。それがきっかけとなり、本格的な提携が始まりました。」
3. なぜメルカリ広告にここまで注力するのか?
現在、ニフティライフスタイルはJBP(Joint Business Plan)を締結してメルカリ広告にリソースを大きく投じている。
その理由を伺うとまず挙げられたのが「ユーザー認知度の高さ」だった。
「メルカリは知名度が高いので、営業先で「メルカリの広告です」と伝えると、お客様はすぐに理解してくださいます。そのため、商談の時間をサービス説明ではなく、より具体的な提案に使えるんです。」
さらに、導入のしやすさ、設定のシンプルさ、そして何より「成果が出ている」という実績が後押しになっているという。

ニフティライフスタイル株式会社 Specialist 藤本 崇 氏
4. カスタムオーディエンスの強みとは?
メルカリ広告の中でも、特に高い評価を受けているのが「カスタムオーディエンス機能」
「以前は、あらかじめ設定されたターゲティングに頼る部分が大きかったのですが、単価が高騰していたんです。そこに登場したのがカスタムオーディエンス。商品特性に合ったユーザーへ、低単価で効率良く配信できる仕組みは本当にありがたいですね。」
また、機能改善のフィードバックにもスピーディに対応してもらえることから、「一緒にプロダクトを作っている感覚がある」との声も。

ニフティライフスタイル株式会社 南林 龍輝 氏
5. コンバージョンレートの課題と、今後の進化に期待
「今後の改善点としては、やはりコンバージョンレートの向上ですね」と話す担当者。
「検索結果のマッチ精度向上や配信面の多様化。たとえばトップページ展開や動画フォーマットなど、まだまだ進化の余地があると思います。」
6. ニフティライフスタイルの広告戦略:変化の時代にどう対応するか
「私たちは広告事業という軸は変わらず持ち続けつつも、世の中の変化に柔軟に対応していく必要があると考えています。メルカリ広告をきっかけに、EC以外の顧客のニーズも把握できるようになったことで、自分たちの今後の方向性を考える良い機会にもなっています。」

ニフティライフスタイル株式会社 桂山 慎太郎 氏
おわりに
代理店戦国時代とも言える昨今の広告業界において、ニフティライフスタイルの強みは『スピード感』と『実行力』。メルカリ広告のような新興プロダクトとも積極的に向き合いながら、柔軟かつ着実に価値を届けている様子が伝わってきました。これからも共に、新しいマーケティングの形を模索していけることを楽しみにしています。