メルカリAdsが実現する「インクリメンタルリーチ」戦略
メディアプランニングの課題
広告主、マーケターが自社商品の広告出稿を考える時に重要なメディアプランニング。現代のメディアプランニングでは、単に広告の露出回数やリーチ数を追い求めるだけでは成果を最大化することが難しくなっています。
多くのマーケターが直面している課題、それは「既存の主要メディアに出稿していても、どうしても届かないユーザー層=未到達層」の存在です。
主要なSNSや動画プラットフォームへの出稿を最適化しても、そこにはかならず「空白地帯」が生まれます。この取りこぼしを防ぎ「インクリメンタルリーチ(純増リーチ)」を獲得することこそが次なる成長の鍵となります。特に新規顧客獲得が主要KPIとなる事業であればその重要性が高まります。
メルカリAdsが、そんな既存メディアだけでは取りこぼしてしまう「スキマ」を埋め、今までリーチできなかった層へ広告を届けることができる最適解と言えるようになれば、広告主側にも大きなメリットを感じて頂けると思い、今回Nielsen様にご協力頂き、分析を行いました。
既存メディアの「その先」にいるユーザー像
Web広告の主要な出稿先メディアに対する、メルカリAdsのインクリメンタルリーチを調査しました。あるメディアに広告出稿するという前提のもと、そのメディアに加えてメルカリAdsも追加すると「純増分として」どのくらいのユーザーにリーチを広げられるか、という数字となります。

出展:Nielsen Mobile NetView 2025年9月, スマートフォンからのアクセス(アプリの利用を含む)
本資料の数値/グラフはニールセン デジタル株式会社(Nielsen)の集計レポートに基づきます。© 2025 Nielsen Digital Co., Ltd. 同社は当該情報の著作権者であり、すべての権利を留保します。
※メルカリAds公式サイトでは月間利用者数を2,800万としておりますが、本レポートにおける各種数値は、Nielsen社による第三者計測データ(2025年9月時点)を基に算出しています。集計定義の違いにより公式サイトの数値とは異なりますが、他メディアとの比較条件を統一するため、本レポート内では一貫してNielsen社の計測データを使用しています。
動画・ニュース系メディアに対するメルカリのインクリメンタルリーチ
インターネットテレビに対するメルカリのインクリメンタルリーチ:2,679万人

コンテンツが充実し、ユーザー数が伸びているインターネットテレビですがまだ利用者数は第三者計測で1,500万人規模である為、インターネットテレビだけではリーチ仕切れないユーザーがメルカリには2,679万人もいるという結果となりました。
テレビ見逃し配信サービスに対するメルカリのインクリメンタルリーチ:2,481万人

地上波のテレビ番組をインターネットで見る事ができるサービスもかなりのユーザー数を保有していますが、それだけではリーチできない2,481万人のユーザーに、メルカリ経由でリーチできることになります。
ニュースアプリに対するメルカリのインクリメンタルリーチ:2,474万人

動画・ニュース系の大手メディアとの比較で最も重複率が高かったニュースアプリも、実際の重複ユーザーは1,000万人以下となり、メルカリAdsに追加出稿することでリーチできる純増ユーザーは2,474万人という調査結果となりました。
SNS系メディアに対するメルカリのインクリメンタルリーチ
SNS系の大手メディアは、4社を対象に調査しました。それぞれユーザー数が多いだけに重複利用のユーザー数も大きくなりましたが、それでもどのメディアに対しても500万人以上のインクリメンタルリーチが存在するという調査結果となりました。
メルカリとの重複利用率が比較的低く、インクリメンタルリーチが1,500万以上あるSNSメディア
冒頭のインクリメンタルリーチ実績表のうち、SNS A社、SNS C社(動画) についてはどちらも大きなメディアであるにも関わらず、メルカリAdsを追加することでさらに1,500万人以上のインクリメンタルリーチを得られる事が確認できました。
SNS A社は今回の調査対象のSNSメディアの中でも特に長期にわたって主要Web広告出稿先として名前があがるメディアですが、それらのメディアと比較的重複が少ない事が調査結果から判明しました。
また、SNS C社は若年層リーチで最注力先と捉えられる事が多いメディアですが、そのメディアに対しても1,500万人以上のインクリメンタルリーチが見込めるということはメルカリAdsチームにとっても1つの驚きでした。

メルカリとの重複利用率が比較的高いSNSメディアでも、500万人以上のインクリメンタルリーチを見込む事ができる
今回の調査でもっとも重複率が高い対象のメディアでも500万人以上のインクリメンタルリーチを確認できました。もはやインフラに近いと言えるような大多数の人が利用しているアプリでも、インクリメンタルリーチが500万人以上というのも驚きの1つでした。

まとめ
主要なSNSにしっかり広告を出しているから、さらにアディショナルで新しい媒体を追加する必要はないかもしれない、と考えるマーケターの方も多いと思いますが、やはり一定規模以上のインクリメンタルリーチが見込める新興媒体は、既存の出稿先ではアプローチできなかったユーザーを獲得するのに有効な手段といえます。自社がどのメディアに重点的に出稿しているのかを改めて照らし合わせて、インクリメンタルリーチが多く見込める組み合わせでメディアプランニングを再検討頂くことも有効な手段といえるのではないでしょうか。
