2025年7月25日デジタルリテールメディア広告の最前線をテーマにした「Desital Retail Media Conference 2025」が開催されました。本レポートでは、当日のイベント内容をダイジェストでご紹介します。
イベント概要
- イベント名 Desital Retail Media Conference 2025
- 開催日 2025年7月25日
- 会場 ANAインターコンチネンタルホテル東京
- 主催 Rokt合同会社・楽天グループ株式会社・株式会社メルカリ
- 参加者数 294名(オフライン・オンライン合計)
基調講演では株式会社Preferred Networks エグゼクティブアドバイザー 富永朋信氏よりマーケティングにおける“デジタルリテールメディア”の進化と、これからの広告主に求められる視点についての講演を、そして成長するリテールメディアの市場動向についてデータを用いて、株式会社CARTA ZERO ソリューションディベロップメント局 局長 田中慎介氏よりデジタル広告「第三の波」としてリテールメディアがいかに注目されているかを語って頂きました。
セッションハイライト
今回、事前にRokt社にて実施したマクロミルでの事前調査を元に、デジタル広告の現状課題と、それらの課題に対してリテールメディアがどのようにソリューションになり得るか、というパネルディスカッションを行いました。

昨今のデジタル広告の課題
1.ブランドセーフティ・アドフラウドの課題
2.ターゲティング精度の低下
3.広告のノイズ化
これら3つの課題について、Rokt・楽天・メルカリの3社がそれぞれ課題に対する考え方、解決策、解決の為の戦略を述べました。
パネルディスカッション/対談の様子
メルカリAdsとしては2つのパネルディスカッションに登壇しました。
デジタル広告の課題のソリューションとしてのリテールメディアのあり方
ブランドセーフティ・アドフラウドの問題については、メルカリのアプリ、Webに表示される広告であるメルカリAdsは、当然メルカリ上に表示される為「意図しないサイトに自社の広告が掲載されてしまった」という自体にはそもそもならない、そしてApp比率が高いメルカリではアドフラウドの問題も受け辛いという点を強調しました。

株式会社メルカリ Head of Ads Business 赤星大偉
ターゲティングの精度については、1st Party Data を利用するメルカリAdsは精度に対して最も強みを持つこと、そして広告のノイズ化に対しても、メルカリ全体の売上やユーザー行動を分析し、検索結果や閲覧履歴、商品に対するいいね!やお気に入り登録などのデータを利用し、ユーザーが求める広告を関連付けて出している点や、メルカリ内での出品、購入の導線を毀損しない広告枠の表示を細かに分析しながら広告を展開していることをコメントしました。
メルカリAdsの成功事例・ケーススタディ
メルカリAdsの成功事例として、2点、JP Sales Specialistの酒向よりコスメカテゴリでの成功事例、無形商材として人材案件での成功事例を紹介しました。

株式会社メルカリ JP Sales Specialist 酒向海
コスメカテゴリでの成功事例では、単純にコスメカテゴリの閲覧履歴だけでなく、同カテゴリ商品への「いいね」や「コメント」をしたというユーザーデータの活用が広告パフォーマンスに大きな改善をもたらした事を紹介しました。
人材案件での成功事例の紹介では、ものを売り買いする場としてのメルカリで無形商材の広告はパフォーマンスを出せるのか?という広告主様からのよくある疑問を払拭する事例をお伝えする事ができました。購入に関する1st Party Dataだけでなく、メルカリHallo閲覧履歴、応募履歴など幅広いサービスを展開するメルカリならではのデータ活用で、広告のパフォーマンスをいかに良くしていけるか、可能性をアピールするセッションとなりました。
まとめと今後の展望
来場者数や当日の熱気からも、リテールメディアへの期待や注目度が実感できるイベントでした。特に「明日から使えるヒント」として実際の成功事例を語ったセッションの注目度が高く、主催者側としても大きな場で成功事例をアピールできた事は今後の事業拡大にも大きくつなげていけると感じています。

フォトギャラリー

当日のネットワーキングパーティには、メルカリのキャラクターである「ミケ」も参加し、乾杯の挨拶をしました!

共催3社のイベント参加メンバー。デジタルリテールメディアを牽引するパートナーとして今後も連携していきたいと思います。