メルカリAdsの実際の配信、特にDisplay Adsの実配信事例から見えてきた、CTR改善につながるクリエイティブの5つの訴求要素を解説。限定価格・ターゲット指名・お得・時短・イラスト表現など、今すぐ見直せるチェックポイントを紹介します。
実例から導いた、Display Adsクリエイティブで押さえるべき5つの訴求要素
「クリエイティブは一度作ったら、しばらくそのまま」という運用担当者さまは多いのではないでしょうか。ターゲティングや入札の調整には時間を割く一方で、クリエイティブそのものの見直しは後回しになりがちです。しかし、Display Adsは表示サイズが大きいため、画像内に複数の訴求を盛り込めるフォーマットです。さらに掲載面はメルカリアプリのホーム画面という視認性の高い面でもあります。だからこそ、クリエイティブに入れるべき要素が入っているかどうかで、成果に差が出やすい領域だと言えます。
今回は、実際の配信事例を振り返る中で見えてきた「効果につながりやすい訴求要素」を5つに整理しました。当たり前に思える内容も含まれますが、あらためて自社のクリエイティブと照らし合わせるきっかけにしていただければと思います。
なぜDisplay Adsのクリエイティブ強化が重要なのか
メルカリのDisplay Adsは購買活動が活発なホーム画面のレコメンドアイテム内に掲載されるバナー広告です。推奨サイズは600×500px(アスペクト比6:5)と、他の広告メニューと比べて画像の占有面積が大きく、ユーザーの目に留まりやすい位置に表示されます。視認性が高く、表示面積も大きい、つまり「情報量を持たせられる面」であることが、Display Adsクリエイティブの最大の特徴です。この特徴を活かせているかどうかが、CTRに直結してきます。
実配信事例から見えた5つの訴求要素
※事例は実際の配信実績を元にしていますが、クリエイティブ例は推奨要素を入れて作成した架空のサービスのものです。
①限定価格訴求
モニター価格や初回限定価格が設定できる商品であれば、その「限定性」を積極的にアピールするのが有効です。ポイントは、割引率の大きさをそのまま伝えることよりも、「これは限定価格である」という事実自体を一目で分かるようにすることです。「〇%OFF」よりも「今だけ」「初回限定」といった限定ワードの視認性を優先することで、ユーザーの目を止めやすくなります。

②ターゲット指名表現
メルカリはeKYC(本人確認)を経たユーザーの情報を保有しており、配送元・お届け先住所や年齢・誕生日といった属性データを活用したターゲティングが可能です。この特性を活かし、バナー内で「ターゲットを指名する」メッセージを使うことで、ユーザーの「自分ごと化」を促進できます。
例
- 「7月お誕生日の方 限定価格」
- 「45~54歳の方が対象『1,000円OFF クーポンプレゼント』」
- 「昭和◯年~◯年生まれの方が対象『モニター参加のお願い』」
このように、年齢や記念日といった属性そのものをバナーのコピーに落とし込むことで、汎用的な訴求よりも強く「自分に向けられたメッセージだ」と感じてもらいやすくなります。

③お得訴求
「払ったお金が戻ってくる」「見直すだけで得する」「ポイントがもらえる」といった還元・お得系のワードは、メルカリユーザーとの相性が良い傾向があります。フリマユーザーには新品購入時にリセールバリューを意識する層が全体の52.4%(Z世代では59.1%)存在します。この点からも、「支払ったものが戻ってくる」「損をしない」という感覚に敏感な層が多いと考えられます。この心理を活かした訴求は、業種によって次のように言い換えが可能です。
- 見直し・診断型:「使っていない◯◯、見直すだけで戻ってくるかも」(通信費・サブスクサービス・固定費全般との相性が良い訴求)
- 還元・キャッシュバック型:「◯◯するだけで一部が戻ってくる」(ポイント還元・キャッシュバックキャンペーンを持つEC・金融サービスとの相性が良い訴求)
自社の商品・サービスがどのパターンに近いかを整理した上で、「戻ってくる」「返ってくる」という言葉を軸にコピーを作ると、訴求の強さを保ちながら、業種を問わず展開しやすくなります。

④時短訴求
「時短」「らくちん」といった訴求も、メルカリユーザーとの相性が良い表現です。時短調理セット、冷凍のお惣菜、時短メイク関連商品など、日常の負担を軽減する商品・サービスであれば、この軸での訴求を検討する価値があります。

⑤イラスト・テキスト表現
Display Adsが表示されるメルカリのホーム画面は、商品画像を中心としたUIで構成されています。そのため、人物画像を使ったバナーは、UIの中でやや浮いた印象になりやすい傾向があります。また、Display Adsは画像のみが表示されるフォーマットであるため、ある程度のテキスト情報を画像内に盛り込むことで、ユーザーに訴求内容が伝わりやすくなります。イラスト表現やテキストレイアウトの工夫は、他の訴求要素を「伝える力」を左右する土台とも言えます。
まずは自社クリエイティブのセルフチェックから
上記の5要素は、どれも単独で使うだけでなく、組み合わせることでより強いクリエイティブになります。まずは現在配信中のバナーが、この5要素のうちどれを満たしているかをチェックしてみてください。すべてを一度に詰め込む必要はありませんが、「入っていない要素」が見つかった場合は、そこに改善の余地があるかもしれません。
特にメルカリAdsでは、1つの広告グループに3~5本程度のクリエイティブを複数設定することが推奨されており、複数パターンのクリエイティブを入稿してPDCAを回す運用が基本です。今回の5要素をそれぞれ軸にしたバリエーションを用意し、配信結果を比較しながら磨き込んでいくアプローチが有効です。
おわりに
クリエイティブの見直しは、ターゲティングや入札の調整と比べて後回しにされがちですが、Display Adsのように表示面積が大きく視認性の高い面では、訴求要素の有無がCTRに直結します。今回ご紹介した5つの要素は、どれも特別な技術やツールを必要としません。既存のクリエイティブに「足りない要素はないか」を確認するだけでも、見直しの第一歩になります。ぜひ一度、自社のバナーを振り返ってみてください。
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